2025年06月30日

生徒の安楽寺さんから「安楽寺だより第59号」の原稿を受け取り、1300部の印刷手続き中で7月7日の七夕には皆様にお届けできる予定ですが、オンラインで一足先にお読みいただけます。

2面の記事では、西尾市の本澄寺からお越しいただいた梛野明仁住職による「聖徳太子の絵解き法話」の模様が紹介されています。

聖徳太子はなぜ仏教なのか?

日本書紀によると、仏教は552年に中国から百済(くだら:現在の韓国ソウル周辺)を経て、仏像や経典と共に日本へ伝来されたとされています。
当時の朝廷内では、仏教を受け入れるかどうかを巡って大きな議論が起こりました。
仏教がもたらす新しい文化や技術が、国家の発展に繋がると考える 聖徳太子や蘇我氏と、古くからの日本の神々を信仰する神道の伝統を重んじ、外国の神である仏教を受け入れることに強く反対しまする物部氏や中臣氏との激しい対立が起こります。
最終的には、蘇我氏が物部氏を滅ぼすことによって、仏教は日本に定着していくことになります。
聖徳太子は日本に初めて仏教を取り入れ、国家体制を整えたことで有名になりましたが、生まれたのは574年で、仏教伝来から22年後のことです。

一方で日本仏教のルーツである中国における国家対立は、仏教、道教、儒教の三教の優劣を論じる宗教間の思想対立が繰り返し行われてきました。
秦の始皇帝が中華を統一するも僅か15年で滅びてしまい、前漢後漢、三国志の時代を経て400年ほど分裂状態が続いていましたが、日本の聖徳太子の年齢とともに、その動きを見てみましょう。

中国国内
574年(聖徳太子誕生)北周の武帝による大規模な仏教弾圧が起こり、仏像、経典、寺院の破壊が起こった年です。
581年(聖徳太子 7歳)に初代皇帝 - 文帝 楊堅(ようけん)が中国全土を再統一し「隋」を建国します。
楊堅は尼僧に育てられたこともあり、仏教を国家の統治理念の一つとして積極的に利用し「開皇律令」を制定し、世襲による政治から脱却するため、有能な人材を幅広く社会から集める「科挙制度」をスタートさせ、少数で広大な国土を統括する中央集権化が進められました。
統一というと穏やかで平和な世を連想しますが、周辺諸国にとっては大変な脅威の始まりです。
589年(聖徳太子15歳)に随は最後に残った南部海沿いの陳を3ヶ月で陥落し、魏晋南北朝時代が始まった黄巾の乱から、405年ぶりに分裂時代を終わらせました。
594年(聖徳太子20歳)これに対抗し国を守るため、仏教を篤く敬う「三宝興隆の詔(みことのり)」が出され、実質的に仏教が日本の国教となります。
604年(聖徳太子30歳)楊堅が次男の煬帝に殺された年に「十七条憲法」が制定されますが、儒教を政治倫理の基盤としつつ、仏教を精神的・思想的な深みを与えるものとして導入し、さらに法家的な実務論を取り入れた、複合的な思想体系の上に成り立っています。
これは、単なる道徳訓ではなく、多様な思想を統合して新しい国家の形を模索しようとした、聖徳太子の高度な政治構想の表れです。
618年(聖徳太子44歳)2代目皇帝 煬帝は、大規模な運河建設などにより苦しめられた民衆の反乱により殺され、随は滅亡します。
622年(聖徳太子48歳)晩年も仏教研究に熱心で、「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」などの仏教に関する注釈書を完成させ、日本を守り抜いた太子は浄土へと旅立ちます。

聖徳太子は「仏教」を国の柱に日本を統治したと思われがちですが、序列による礼儀を重視する「儒教」、自然との調和を重んじる「道教」に加え、新たに制定した厳格なルールである「法家」をプラスし、それぞれのバランスを計りながら統一された隋からの脅威に備えました。
十七条憲法は、当時の官僚や貴族に向けて制定されたものですが、現代社会においても人の上に立つ者として、宗教の枠を超えて学ぶべき点が多くありますので、三教(仏教、儒教、道教)に分類し全文をまとめます。

  • 第一条 仏教・儒教 「和を以て貴しと為し」は、仏教の「和合」の精神と、儒教における「礼」の調和を重んじる思想が融合している。

  • 第二条 仏教 「篤く三宝を敬へ」とあり、仏・法・僧の三宝への帰依を明確に説いている。仏教を国家統治の精神的支柱とする意思の表れ。

  • 第三条 儒教 天皇の詔(みことのり)を臣下は必ず謹んで承るべきという、君臣関係の秩序を重んじる儒教の「君臣の義」が強く反映されている。

  • 第四条 儒教 「群臣百寮、礼を以て本とせよ」と、社会秩序の基本として「礼」を掲げており、儒教の核心的な徳目に基づいている。

  • 第五条 儒教・法家 公平な裁判を説く。賄賂を禁じ、民の訴えを正しく裁くことは、儒教の「仁政」思想と、法家の公平な「法」の精神が見られる。

  • 第六条 儒教 「悪を懲らし善を進める」ことと「信」の重要性を説く。これらは、儒教における為政者の基本的な徳目である。

  • 第七条 儒教 人にはそれぞれの任務があるとし、適切な人材登用(賢人の登用)を説く。儒教の「徳治主義」と、能力に応じた役割分担の思想。

  • 第八条 儒教・法家 官僚の勤勉を説く。公務に励むべきとする姿勢は、儒教的な職務倫理と、法家的な規律の重視がうかがえる。

  • 第九条 儒教 「信は義の本なり」と述べ、人間関係や社会秩序の根幹に「信義」を置く、儒教の重要な徳目を強調している。

  • 第十条 仏教・儒教 人との意見の違いに怒るな、と説く。怒りの感情を自己の執着(煩悩)と捉える仏教的な内省と、他者を許す儒教の「恕」の精神が見られる。

  • 第十一条 法家・儒教 功績と過失を明確にし、賞罰を必ず行うべきとする。これは、信賞必罰を原則とする法家の思想が色濃い。功績を評価する点は儒教的でもある。

  • 第十二条 儒教・法家 国司・国造(地方官)による人民からの搾取を禁じる。民を慈しむ儒教の「仁政」「民本思想」と、法による統治の原則が示されている。

  • 第十三条 儒教 官僚同士が職務内容を互いに把握し、協調して任務にあたることを説く。第一条の「和」の精神を、具体的な官僚組織のあり方として示したもの。

  • 第十四条 儒教・仏教 他者への嫉妬を戒める。他者の才能を嫉妬せず、賢者を求める姿勢は儒教的な為政者の理想であり、嫉妬という感情自体を煩悩と捉える仏教的な側面もある。

  • 第十五条 儒教・法家 「私を背き公に向ふ」は、個人の利益や感情よりも公を優先する精神であり、儒教および法家に共通して見られる為政者の重要な心構えである。

  • 第十六条 儒教・道教 人民を使役する(労役を課す)際には、農閑期を選ぶなど時節を考慮せよと説く。民の生活を思いやる儒教の「仁政」に加え、季節の循環という自然の摂理に従うという点で、道教の「無為自然」の思想の影響も指摘される。

  • 第十七条 仏教・儒教 重大なことは一人で判断せず、必ず皆で議論して決めよと説く。合議制を重んじるこの姿勢は、仏教の教団運営における「衆議」や、儒教の「和」の精神に通じる。

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oneclickpc1 at 14:02コメント(0)安楽寺永代供養墓生徒さんニュース 

2025年06月23日

パソコンを購入さる際に気になる項目の1つが、HDD(ハードディスク)モデルかSSD(ソリッドステートドライブ)モデルです。
10年ほど前までは両者が混在して売られていたため、SSDモデルと言うだけで「高速のPCの代名詞」でしたが、同じSSDでも大きな進化を遂げています。
どのような歴史を経て、半導体やSSDが誕生してきたのかが見えてくると、パソコン自作も楽しくなってくるのではないかと思います。

日本の半導体の歴史
東北の地において3世代にわたる子弟が重要な役割を果たしています。

渡辺寧:日本の半導体研究の礎を築いた先駆者


渡辺寧(わたなべやすし)氏は、第二次世界大戦後、米国のトランジスタ発明の情報をいち早く入手し、日本の電子工学研究の基礎を築きました。
貧しく実験機材が乏しい中、知恵と工夫によって独創的な研究成果を生み出し、その精神が後進に受け継がれていきました。


西澤潤一(にしざわじゅんいち):「ミスター半導体」と称された異端の天才


渡辺氏の指導を受けた西澤潤一氏は、「ミスター半導体」と呼ばれるほどの独創的な研究者でした。PINダイオード、静電誘導トランジスタ(SIT)、光通信の三要素など、後の技術の根幹となる数々の発明を成し遂げました。しかし、その独創性ゆえに、国内の学術界からは攻撃を受け、「闘う研究者」としての道を歩むことになります。
光ファイバー通信を最初に発明した人でもあります。


舛岡富士雄:NAND型フラッシュメモリの発明者


西澤氏の「独創の精神」を受け継いだ弟子の舛岡富士雄氏は、企業でその教えを実践し、現代のデジタル社会に不可欠なNAND型フラッシュメモリを発明しました。しかし彼もまた、その画期的な発明が所属していた東芝で正当に評価されず、最終的には法廷で争うことになります。


SSDが普及するまでの歴史を振り返って見ますと
  • 1980年代初頭: SSDの中核技術である「フラッシュメモリ」が、東芝の舛岡富士雄氏によって発明されました。これがすべての始まりです。
  • 1991年: のちのサンディスク社から、世界初とされる商用のSSD(容量20MB)が登場しました。しかし、これは軍事・航空宇宙・企業向けといった特殊な用途が主で、価格も非常に高価でした。
  • 2006年: ソニーが発売したノートPC「VAIO type U」に、世界で初めてSSDが標準搭載されました。これが、一般消費者向けPCにSSDが搭載された画期的な出来事とされています。
  • 2008年: この頃から、PCパーツとして単体のSSDが店頭に並び始め、自作PCユーザーなどの間で注目されるようになりました。特に、2008年頃に登場したMLC(マルチレベルセル)という技術により、従来よりも低価格で大容量なSSDの製造が可能になり、普及への道筋が拓かれました。
  • 2010年代初頭: 各メーカーが一般消費者向けSSD市場に本格参入し、製品ラインナップが急増。性能向上と価格下落が急速に進みました。
  • 2010年代中頃〜後半: SSDの価格が現実的なものとなり、HDD(ハードディスクドライブ)からの換装がブームになりました。OSの起動ドライブをHDDからSSDに交換するだけで、PCの動作が劇的に高速になることが広く知れ渡り、一気に普及が進みました。
  • 2025: 新品のPCでは、OSをインストールする起動ドライブとしてSSDが搭載されるのが標準となっています。HDDは、大容量のデータを保存するための「データ倉庫」としての役割にシフトしています。

自作パソコンのクラスで、SSD の第1世代から第5世代までのスピードテストを行いました。
SSDは技術の進歩とともに世代を重ね、そのたびに転送速度が倍増してきました。
SSDは近年、従来のSATA接続に代わり、PCIe接続のNVMe (NVM Express) 対応M.2 SSDが主流になっています。これにより、OSの起動やアプリケーションの読み込み時間を劇的に短縮できるのか?
生徒さんとパーツを持ち寄りイロイロ実験してみた結果です。

第1世代のSATA接続SSDは、HDD(ハードディスク:平均100GB/s)に比べれば高速ですが、どれも大差はなく左上の連続データーの読込み速度は500MB/s前後です。

第一世代SSD Crucial MX500

第一世代SSD WD_RED


こちらはSATA接続ではなく、より高速なPCIe接続のNVMe対応M.2 SSD の第4世代モデルです。
最大2963MB/sと高速です。
画像はMSI社製のSPATIUM M450でお値打ちモデル 1TBで7,800円。


第四世代MSI





こちらはSamsung社製 9100 PRO、NVMe対応M.2 SSD の第5世代最新モデルです。
高価最新の爆速モデル17,412MB/s(1TBで28,000円)です。


第五世代サムスンSSD











oneclickpc1 at 10:13コメント(0)自作パソコンパソコン授業風景 

2025年05月25日

2025年5月20日〜23日の4日間、台湾の台北にある南港展覧館で世界のコンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」が開催されました。
元々はパソコンの最先端パーツの発表の場でもありましたが、人工知能AIやロボティクスは始め、次世代テクノロジーや未来のモビリティー(乗り物)など、最新テクノロジーの見本市へと進化してきています。

パソコンパーツメーカのGigabyte(ギガバイト)社のライブステージ。
音響とライトアップでイベントを盛り上げます。
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東京モーターショーの様に、これから発売になる「次世代の新技術」の発表の場です。
今回の目玉はNVIDIAの人工知能をコンパクトに詰め込んだ「AI TOP Atom」で性能は最大1,000 AI TOPSの演算能力を提供します。
今後生成AIは、情報漏洩やセキュリティーの観点から、それぞれの企業内で内製化(自社内で完結)される方向です。
この小さなAI玉手箱は、これまでの高価な人工知能サーバーに代わって大活躍することでしょう。
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教室でも大変お世話になっているチップセットB850を搭載した「B850 AORUS ELITE WIFI7 ICE-P」
Soket AM5対応で、Ryzen9000番台のCPUを搭載できる最新モデルです。
旧世代のAM4用のCPUクーラーが使えるのもありがたいですね。
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今年も白を基調としたパソコンが流行りそうです。
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強化ガラスのピラーレスモデルで、全面と側面が透明なので、PCパーツを見て楽しめます。
上部の3連ファンは水冷ユニットのラジエーターコアです。
イルミネーションのLEDはマザーボードのUEFIから制御できます。
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oneclickpc1 at 12:18コメント(0)最新パソコン 

2025年05月19日

お陰様で、本日当校は創業から28年目の創立記念日を迎えることができました。
皆様に支えられ教室を続けて来られたことを感謝致します。
今後も自作パソコン中心の授業になるかと思いますが、初心者の方を対象に、パソコンを自分で作る楽しさをお届けできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今年は10月14日にWindows10終了がアナウンスされている関係で、パソコンの値段もお米同様に高騰しておりますが、自作PCなら旧モデルをお安く手に入れることも可能です。

モニターやケース・電源、キーボードマウスなどこれまでのパーツを使いまわせば、10万円の予算でWindows11にリニューアルすることも可能です。
AMDのソケットAM4対応マザーボードは、お値打ちなA520シリーズはGWで完売になりましたので、今後はA550シリーズ一択となりますが、1万台でWifi内蔵品やLEDイルミネーション対応品、3画面同時出力など、格安で購入が可能です。
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Windows11は単体で購入することが可能です。
こちらはパーッケージ版Windows11 Home \17,190(税込)
DSP版と呼ばれる製品と同時に購入できるものより、少々お高いですが、次のパーツへも使いまわせます。
同梱のカード裏面にライセンスキーが記されています。
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5000シリーズは旧型の為、在庫限りのオツトメ品!
ソケットAM4ですが、お値打ちに購入が可能です。
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最安値のRyzen 3 5300G は18,894円であとわずか!
物理4コア、仮想8コア、4.0Ghzから4.2Ghzへの自動オーバークロック付きで、日常の処理などの楽々こなします。
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AMD5000シリーズでお勧めのCPUです。
どれもTDP 65W(設計上の発熱量)なので、コンパクトケースでもOK!
CPUクーラーやグラフィックボードをお持ちの方は最上位のはRyzen 7 5700X、持っていない方はRyzen 5 5600GTなどと、わずかな価格差でイロイロ楽しめます。
  • Ryzen 7 5700X 25,980円(8コア、クーラー無し、グラフィックボード必要)
  • Ryzen 5 5600XT 26,811円(6コア、クーラー付属、グラフィックボード必要)
  • Ryzen 5 5600T 23,800円(6コア、クーラー付属、グラフィックボード必要)
  • Ryzen 5 5600GT 21,580円(6コア、クーラー付属、グラフィック内蔵
  • Ryzen 3 5300G 18,894円(4コア、クーラー付属、グラフィック内蔵
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こちらがAMD付属の純正クーラーで、とっても静かな WRAITH STEALTH(レイス ステルス)です。
動画の変換など、常に高負荷でお使いになる場合は、別売り品のクーラーがオススメです。
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クーラーとCPUが接触する部位はアルミ製ですので、冷却重視の方は別売りの銅製がオススメです。
1回分だけCPUグリス(サーマルコンパウンドペースト)が付いていますが、2回目からは別売りグリスを自分で塗り直す必要があります。
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教室で使っているCPUグリスは定番のMX-4(4g入りで約20回分)で8年耐久品です。


授業では何度もCPUを脱着練習するため、大入(20gで約100回分)を使っています。



CPU側に複数のピンが付いた剣山タイプで、AMDおなじみのモデルです。
付属のCPUクーラーはネジ止め式に変わっているので、黒いガイドはプラスネジ4本を外しておきます。
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メモリーは超お値打ちなDDR4型で、Crusialなどブランド品でも、16GBで3,980円から購入できます。
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安いメモリーはヒートシンク(冷却プレート)が無く、片面だけのメモリーチップになりますが、高いものと体感できる差はないので、コスト重視で消耗品と割り切って使うのも手です。
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デュアルチャンネルの2倍速で動作させるため、取り付けは2枚セットが基本ですが、安いマザーボードは2つしか差込口がないので迷うことはありません。
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SSDはM.2と呼ばれるメモリーのような形をした物が主流ですが、最近はネジではなくプラスチックのピンに変わって来たので、落とす心配も減りありがたいです。
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M.2タイプのSSDはGen 4(ジェネレーション4で第4型)からGen 5まで速度によって幅広い価格帯で売られていますが、ソケットAM4のシリーズはGen 4 までの対応です。
安いマザーボードにはSSD用のヒートシンク(冷却版)は付属しないので別途購入するか、ヒートシンク付をお勧めします。
画像のSSDはMSI社製のNvmeGen4でSPATIUM M371で容量500GBです。
別売りのクーラーZeroは1000円ぐらいで購入できるSSD用のヒートシンクです。
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両面テープのようなシール材でSSDを挟み込むように取り付けますが、
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SSDを挟み込んだら小さなビス4ヵ所をネジ止めします。
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マザーボードに取り付けるとこんな感じで、CPUからの排気でついでに冷却します。
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今回は電源付きのスリムケースに入れてみます。
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マザーボード付属のバックパネル(I/Oパネル)を取り付けますが、向きに注意して内側から押し込んで取り付けます。
初心者の方で取り付けが難しい場合は、見栄えが悪いだけですので、別に無くてもOKです。
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マザーボードを載せてネジ止めしますが、インチネジとミリネジが存在するので、手締めで確認しながら均等に締めていきます。
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外側から見るとこんな感じで、HDMI端子が1つあるのでモニター1台の方はこれで十分です。
Windows11対応のマザーボードですが、ブラウン管など20年以上前のアナログモニター端子があるのも自作ならではでスゴイですね。
教室にもアナログ端子が付いた古い液晶モニターがたくさん倉庫に眠っていますが、古い資源を再利用可能です!
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電源スイッチやLEDなどの配線を接続し組立完了です。
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最近ではあまり利用することがありませんが、DVDドライブも格安(2千円ぐらい)で取り付けが可能です。
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Windows11を入れる前に起動させ、UEFI(旧BIOS)画面で問題ないか確認します。
メインのWindows11機をお持ちで、2台目のセカンドマシンとして使用するなら、無料のUbuntu(Linux)やGoogleのChromeOSを入れてChromebookとして使うのも面白いですね。
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oneclickpc1 at 19:36コメント(0)パソコン授業風景 

2025年05月14日

自作パソコン実習用のAMD社製CPU、新旧2種類が届きました。
進化が早すぎて2〜3年で互換性が無くなるインテルと違い、AMD社のCPUは10年程度は部品の流用が効くので、長く使いたい自作パソコンユーザには人気があります。
どちらもグラフィック内蔵で、純正クーラーが付属しているので初心者向きです。
  • 第5世代 Ryzen5 9600(新型ソケットAM5、DDR5メモリー)
  • 第4世代 Ryzen3 5300G(旧型ソケットAM4、DDR4メモリー)
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こちらは最新第5世代のRyzen5 9600です。
(2025年3月発売)
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こちらは第4世代の5300Gで、パッケージの左下に5000シリーズと記載されています。
ソケットAM4はこの5000番台の世代で終了ですが、発売から9年間の長きにわたってサポートされてきましたが、ノートPC用のCPUをデスクトップ用に改良された新モデル(下1桁に5が付くRyzen 3 5305Gなど6種)が年内発売予定です。
対応するDDR4メモリーは生産終了と言われていますが、在庫は豊富なのでしばらく楽しめそうです。
また、AM4に対応するマザーボードも、種類は減りましたが在庫は豊富で心配ありません。
手持ちのパーツの再利用はもちろん、メルカリやヤフオクなど中古パーツも格安で手に入るので、まだまだ楽しめます。
※Windows11は2021年に発売になっておりますので、これ以前に出荷されたマザーボードはUEFI(BIOS)のアップデートが必要な場合がありますで、レッスン時にお尋ねください。
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第5世代へと移行しつつありますが、新型AM5は自分のローカルパソコン内で人工知能AI処理(AVX-512対応)が可能なのが売りですが、現時点ではChatGPTやGeminiなどネット上のクラウド処理が主流なので、その実力はオマケ程度の機能です。
本格的に人工知能をやりたい方は別途グラフィックボードの購入が必須です。
今後、Windows11のアプリにAIを使った機能が搭載されていく予定ですので、新しい技術にどんなものか触れてみたい方は、AM5新型がオススメです。
価格差は2倍で、グラフィックの機能はどちらも大差はないので、ホームページ閲覧やメール、SNSやOfficeなど軽い作業には旧型でも持て余す性能です。

組立の詳細は次回以降で

oneclickpc1 at 14:35コメント(0)自作パソコンデジタルカメラ 
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