2025年10月
2025年10月20日
2025年10月14日（火）をもってWindows10のサポートが終了しました。
当校の生徒の皆様におかれましては、早い時期からの告知もあって大きなトラブルもなく、Windows11への移行も無事に終わりホッと一息です〜
なぜ10月1日じゃなくて14日なのか？
Windowsアップデートが毎月「第2火曜日」（アメリカ時間）に集中して公開されるのには、明確な理由があります。これは「パッチチューズデー (Patch Tuesday)」と呼ばれ、2003年から続くマイクロソフトの慣習です。
背景にはＩＴエンジニアの労働環境があります。
月曜日は週明けのため、休みの日に起きた問題対応に追われます。
また、金曜だと何か問題が発生した場合、土日が休みなので対応できません。
という訳で、火・水・木のどこかでアップデートということになりますが、火曜日だと水・木・金で対応が可能なため、月末月初を事務処理を避けて「第2火曜日」が選ばれました。
Windows10が最後じゃかったのか？
マイクロソフトは2015年のWindows 10リリース当時、「Windows 10は最後のWindowsになる」と公式に発言していました。
当時は、数年ごとに新しい名前のOSをリリースする（Windows XP、7、8、10...）という従来の開発モデルを止め、「サービスとしてのWindows」という考え方に移行する方針でした。
つまり「Windows10が最後」という意味を込めてWindows 9 を飛ばして、Windows10で終結する予定でした・・・
しかし、この10年間サイバー攻撃が巧妙に進化し状況は一変しました。
具体的には、Windows10のセキュリティーは、Windows自体が起動してから動作しますが、新たな脅威ははWindows起動の直前に襲い掛かってきます。
「古いPCでも動作」することを前提とした従来型のWindows10によるセキュリティーでは、今後の攻撃に対し、物理的に対応が難しい状況となってきました。
そこでやむなく登場したのがWindows11ということになります。
Windows11はどうやって新しい脅威に対応しているのか？
Windows11に対応可能なWindows10パソコンは？
Zen＋は以下の通りWindows11対応モデルと非対応モデルに分かれるので、中古パーツで自作パソコンを組む際には注意が必要です。
対象外となったWindows10パソコンは廃棄するしかないのか？
Windows 10のサポートが終了した2025年10月時点で、推定で2億台から4億台のPCがWindows 11の公式サポート対象外（非対応）であったとされています。
��UbuntuなどLinuxディストリビューションに移行する
Windowsの代わりに、無料で利用できるLinux OSをインストールする選択肢です。
当校の生徒の皆様におかれましては、早い時期からの告知もあって大きなトラブルもなく、Windows11への移行も無事に終わりホッと一息です〜
なぜ10月1日じゃなくて14日なのか？
Windowsアップデートが毎月「第2火曜日」（アメリカ時間）に集中して公開されるのには、明確な理由があります。これは「パッチチューズデー (Patch Tuesday)」と呼ばれ、2003年から続くマイクロソフトの慣習です。
背景にはＩＴエンジニアの労働環境があります。
月曜日は週明けのため、休みの日に起きた問題対応に追われます。
また、金曜だと何か問題が発生した場合、土日が休みなので対応できません。
という訳で、火・水・木のどこかでアップデートということになりますが、火曜日だと水・木・金で対応が可能なため、月末月初を事務処理を避けて「第2火曜日」が選ばれました。
Windows10が最後じゃかったのか？
マイクロソフトは2015年のWindows 10リリース当時、「Windows 10は最後のWindowsになる」と公式に発言していました。
当時は、数年ごとに新しい名前のOSをリリースする（Windows XP、7、8、10...）という従来の開発モデルを止め、「サービスとしてのWindows」という考え方に移行する方針でした。
つまり「Windows10が最後」という意味を込めてWindows 9 を飛ばして、Windows10で終結する予定でした・・・
しかし、この10年間サイバー攻撃が巧妙に進化し状況は一変しました。
具体的には、Windows10のセキュリティーは、Windows自体が起動してから動作しますが、新たな脅威ははWindows起動の直前に襲い掛かってきます。
「古いPCでも動作」することを前提とした従来型のWindows10によるセキュリティーでは、今後の攻撃に対し、物理的に対応が難しい状況となってきました。
そこでやむなく登場したのがWindows11ということになります。
Windows11はどうやって新しい脅威に対応しているのか？
PCのWindows起動前の乗っ取りから守るために、物理的な「セキュリティー専用チップ（TPM 2.0）」を持たせて防衛しまていす。
当初はマザーボード側にこのセキュリティーチップ（dTPM）を持たせていましたが、最近のパソコンではCPU側にセキュリティーチップ（fTPM）持たせています。
このチップが入っている部品は、交換したらWindows11が起動できない仕組みになっていますが、マザーボードよりCPUの故障頻度が少ないとの判断で、CPU側にチップが内蔵されたのではと思います。
Windows10時代は、故障したパーツは取り換えるだけで簡単に復旧が可能でしたが、Windows11はTPMを含むパーツが壊れると少々やっかいなことになります。
8月末に教室の実習機のCPU（Ryzen 5 9600）が故障し交換することになったのは良い出のですが、これまでの環境を復旧させるにはTPMを再認証させる必要があり、大変手間がかかったことがありました。
小規模法人や個人利用においては、パソコン単体でしか利用しないので、TPM2.0はトラブルのリスクが増えるだけで、まったく無用の長物だと思います。
しかし、各種アプリや周辺機器がWindows11のみのサポートに移行していくなか、リモートワークなどVPN（仮想プライベートネットワーク）回線で重要なデータにアクセスして利用する場合、セキュリティー上の責任問題で、Windows11への移行は避けては通れない問題です。
※この記事を執筆時点の10月だけでも、アサヒビールのサイバー攻撃による業務停止、アスクルの感染による受注・出荷停止、無印良品のネットストア停止など枚挙にいとまがありません。
どのような手口でサイバー被害にあったかは非公開ですが、社員や保守エンジニアの個人の端末が乗っ取られ、VPNを使って重要なサーバーに不正にアクセスされたのは間違いないでしょう。
このチップが入っている部品は、交換したらWindows11が起動できない仕組みになっていますが、マザーボードよりCPUの故障頻度が少ないとの判断で、CPU側にチップが内蔵されたのではと思います。
Windows10時代は、故障したパーツは取り換えるだけで簡単に復旧が可能でしたが、Windows11はTPMを含むパーツが壊れると少々やっかいなことになります。
8月末に教室の実習機のCPU（Ryzen 5 9600）が故障し交換することになったのは良い出のですが、これまでの環境を復旧させるにはTPMを再認証させる必要があり、大変手間がかかったことがありました。
小規模法人や個人利用においては、パソコン単体でしか利用しないので、TPM2.0はトラブルのリスクが増えるだけで、まったく無用の長物だと思います。
しかし、各種アプリや周辺機器がWindows11のみのサポートに移行していくなか、リモートワークなどVPN（仮想プライベートネットワーク）回線で重要なデータにアクセスして利用する場合、セキュリティー上の責任問題で、Windows11への移行は避けては通れない問題です。
※この記事を執筆時点の10月だけでも、アサヒビールのサイバー攻撃による業務停止、アスクルの感染による受注・出荷停止、無印良品のネットストア停止など枚挙にいとまがありません。
どのような手口でサイバー被害にあったかは非公開ですが、社員や保守エンジニアの個人の端末が乗っ取られ、VPNを使って重要なサーバーに不正にアクセスされたのは間違いないでしょう。
Windows11に対応可能なWindows10パソコンは？
2016年7月以降に製造されたマザーボードを搭載するほとんどのパソコンは、TPM 2.0に対応していますので、Windows11対応ですが、インテルとAMDでそれぞれ異なります。
Intel (インテル)
CPU世代: 第8世代 Coreプロセッサー (Coffee Lake) 以降（2017年11月2日発売）
TPM機能: Intel PTT (Platform Trust Technology)
チップセット (例): Intel 300シリーズ (Z370, H370, B360など) 以降
※第6世代 (Skylake) や第7世代 (Kaby Lake) のCPU/チップセットでもIntel PTT (TPM 2.0) を搭載しているものがありますが、Windows 11の公式サポート対象からは外れています（一部例外を除く）。
AMD
CPU世代: Ryzen 2000シリーズ (Zen+) 以降（2018年4月19日発売）
TPM機能: AMD fTPM (Firmware TPM)
チップセット (例): AMD 400シリーズ (X470, B450など) 以降
Zen＋は以下の通りWindows11対応モデルと非対応モデルに分かれるので、中古パーツで自作パソコンを組む際には注意が必要です。
※Ryzen 1000シリーズ (Zen 1) や対応する300シリーズチップセットでもfTPMを搭載している場合がありますが、こちらもWindows 11の公式サポート対象外です。
※Ryzen 2000シリーズは、対象のZen＋と対象外のZenの2種類が混在しております。特にグラフィック内蔵の「Ryzen 5 2400G」「 Ryzen 3 2200G」はZenでサポート対象外です。
※Ryzen 3000シリーズは、対象のZen2と対象外のZen＋の2種類が混在しております。特にグラフィック内蔵の「Ryzen 5 3400G」、「 Ryzen 3 3200G」はZen＋でサポート対象外です。
※Ryzen 2000シリーズは、対象のZen＋と対象外のZenの2種類が混在しております。特にグラフィック内蔵の「Ryzen 5 2400G」「 Ryzen 3 2200G」はZenでサポート対象外です。
※Ryzen 3000シリーズは、対象のZen2と対象外のZen＋の2種類が混在しております。特にグラフィック内蔵の「Ryzen 5 3400G」、「 Ryzen 3 3200G」はZen＋でサポート対象外です。
対象外となったWindows10パソコンは廃棄するしかないのか？
Windows 10のサポートが終了した2025年10月時点で、推定で2億台から4億台のPCがWindows 11の公式サポート対象外（非対応）であったとされています。
Windows 11へアップグレードできないWindows 10パソコン（ハードウェア非対応PC）のOSの選択肢は、以下の通りです。
��Windows 10を（ESU）で使い続ける
マイクロソフトは「ESU（拡張セキュリティ更新プログラム）」という有料プログラムを提供しています。
これを契約することで、サポートが終了したWindows 10に対しても、セキュリティ更新プログラムが（最大3年間）配信されます。
当初は法人向けでしたが、現在は個人でも購入可能です。ただし、あくまでセキュリティ維持が目的であり、新機能の追加はありません。
個人のパソコンに限り、以下の条件を満たすことで無料で使うこともできます。
条件が満たされている場合、Windows Updateの画面（設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update）に、「今すぐ登録」といったリンクが表示されます。
個人のパソコンに限り、以下の条件を満たすことで無料で使うこともできます。
条件が満たされている場合、Windows Updateの画面（設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update）に、「今すぐ登録」といったリンクが表示されます。
- Windows バックアップ（OneDrive同期）を有効にする
- Microsoft Rewards ポイントを引き換える
��Windows 11を非公式（非推奨）な方法でインストールする
CPUやTPM 2.0のチェックを回避して、Windows 11をインストールする方法が存在します。
ただし、これはマイクロソフト非推奨の方法であり、将来のアップデートが受けられなくなる可能性や、システムが不安定になるセキュリティリスクを伴います。
��UbuntuなどLinuxディストリビューションに移行する
Windowsの代わりに、無料で利用できるLinux OSをインストールする選択肢です。
Windowsと操作感が似ているもの（例: Zorin OS, Linux Mint）や、非力なPCでも軽快に動作するもの（例: Lubuntu, Xubuntu）など、多くの種類から選べます。
セキュリティアップデートも継続的に提供されます。
��ChromeOS Flexをインストールする（推奨）
Googleが提供する無料のOSで、古いPCをChromebookのように生まれ変わらせることができます。
動作が非常に軽量でSSDだけでなくHDDでも利用が可能です。
インターネット閲覧、Gメール、動画視聴、Web上のオフィスソフト（Googleドキュメントなど）が中心であれば、非常に快適な選択肢となります。
製品版のChromebookと違い、Androidアプリはインストールできませんが、プリンターやスキャナーなど周辺機器も自動認識しますので、一般的なユーザーには十分です。
インターネット閲覧、Gメール、動画視聴、Web上のオフィスソフト（Googleドキュメントなど）が中心であれば、非常に快適な選択肢となります。
製品版のChromebookと違い、Androidアプリはインストールできませんが、プリンターやスキャナーなど周辺機器も自動認識しますので、一般的なユーザーには十分です。
Windows用のアプリケーションソフトは動作しません。
